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知識のまなび場

地元の果実で健康に!静岡産フルーツの魅力

身体と心をみずみずしく!フレッシュな静岡県産のフルーツ

一年を通して温暖な気候の静岡県は、恵まれた自然環境の中、沢山の果物を収穫しています。温州みかんや夏みかん、ネーブル、いよかん、はっさくといった柑橘類をはじめ、よく知られるクラウンメロン、石垣いちご、そして柿や梨、キウイ、ももなど、「え? その果物も静岡県で栽培されているの?」と驚くようなフルーツもいっぱい。たとえばみかん(橘)は、なんと奈良時代以前から、伊豆で自生していたのです。そうかと思えば、クラウンメロンのように、生産農家が協力しあって生まれたフルーツも。ここでは静岡県産のさまざまなフルーツの歴史や豆知識をひもといてみましょう。

静岡県産フルーツの魅力
柑橘類王国静岡 〜静岡県のみかんの魅力〜

1. 柑橘類の歴史①

静岡県の柑橘類の歴史は古く、奈良時代以前に伊豆半島で橘が自生していたことが知られています。ただし、当時は実を食すのではなく、花橘の名の通り、花の香を楽しんでいたようで、実を食べるようになったのは室町時代から。小さいけれど甘い、橘ゆかりの雑種「こうじ」が御前崎市白羽で栽培され、全国的に名を馳せていたとか。ちなみに「こうじ」は「駿河柚柑(するがゆこう)」として今も知られています。江戸時代に徳川家康自ら手をかけた、”お手植えのみかん”の木が、現在も駿府城内にありますが、このみかんも「こうじ」に通じる小みかん。駿河柚柑は名前の通り、静岡にゆかりがあり、希少な品種です。ほんのりした甘味で、昔ながらの味がすると言われています。

2. 柑橘類の歴史②

現在、日本全国で「みかん」と言えば思い浮かべるのは、温州(うんしゅう)みかんではないでしょうか?鹿児島県長島が原産地とされ、中国から伝わったみかんから、突然変異で生まれた新しい品種です。名前は、柑橘類の名産地、浙江省の温州市に由来していますが、日本が原産であり、名産地から名前だけ、拝借したようです。静岡県で栽培されるようになったのは江戸時代中期(18世紀末〜19世紀)。岡部町からスタートし、明治時代には清水や沼津、三ヶ日などで栽培されるようになり、静岡がみかんの名産地となっていきました。

3. 静岡県は温州みかんの代表的な産地

静岡県は、和歌山県や愛媛県と並ぶ温州みかんの名産地。特に「三ヶ日みかん」は名だたるブランドとして、甘味が強くジューシーなみかんの代名詞となっています。三ヶ日町は日照時間が長い上に水はけのよい石ガラ土壌で、ミネラルたっぷりの赤土もみかんの栽培に適しています。かつては冬の代名詞だったみかんも、極早生、早生、普通など品種もさまざまに増え、貯蔵技術の発達とともに夏から翌春にかけて楽しめるようになりました。静岡県のスーパーや道の駅には、ジューシーな温州みかんが並びます。お歳暮などでダンボールいっぱいのみかんを贈る方も多いのではないでしょうか。みかんはビタミンCやカリウム、食物繊維等を多く含み、手軽に食べられることも魅力の一つ。免疫力を上げて、冬場の風邪を予防しましょう。

その他にも魅力的なフルーツがいっぱい。
伊豆・東・中・西部で食べるべき果物とは?

【伊豆半島】土肥の白びわ

生産量が極めて少なく、「幻のびわ」と呼ばれることもある、土肥の白びわ。明治時代に中国から持ち帰ったタネが根付いたのが、全国でも土肥地方だけだと言われ、非常に希少です。甘味と酸味のバランスがよく、ジューシーで、旬の時期には、毎年楽しみにしているファンが県外から来ることも。美肌に必要なβ―カロテンが豊富に含まれることでも知られています。旬の時期が5月末から6月初旬と極めて短く、果肉や皮が柔らかくて傷つきやすいことから輸送が難しいため、基本的に土肥でしか食べられません。時期が近くなったら、伊豆市観光協会土肥支部のホームページをチェックしましょう。

伊豆市観光協会土肥支部「白びわ狩り」

【東部】
函南西瓜(函南町)

「マル平井すいか」の名で知られる函南西瓜は、その名の通り、函南町で生産されています。食べ応えのあるシャリシャリした食感と、口いっぱい広がる甘さが魅力の西瓜で、昼夜の寒暖差が大きく、火山灰を母体とする土壌がある中山間部で作られています。夏の間は露地で、9月下旬〜はハウスで栽培。露地のものは、県東部地区のデパートやスーパーで、秋頃のハウス栽培の西瓜は、東部地区だけでなく、首都圏にも出荷されています。スイカは水分が全体の90%以上を占め、夏の水分補給にもぴったりの果物。カリウムがむくみを改善し、疲労回復にも役立ちます。

寿太郎温州(沼津市西浦・内浦・静浦)

昭和50年、みかん農家の山田寿太郎さんによって発見された寿太郎温州。おいしくて貯蔵性にも優れていたため、生産農家や関係者のよる度重なる取り組みによって、現在では栽培面積も拡大し、青島温州の時期が終わる2月あたりから出荷が始まります。もともと甘味の強い品種ですが、貯蔵して寝かせることにより、風味が増して味が濃く、まろやかに変化します。ビタミンCの手軽な補給にもおすすめです。

【中部】
長田の桃

静岡市駿河区の長田地区は、全国有数の早出しの桃の産地。明治時代には桃の栽培を始めたという資料が現存しています。都心に流通することが多いのですが、5月の下旬には静岡市内のファーマーズマーケットや一部のスーパーなどにも並び、初夏を先取りする風物詩となっています。海の近くの水はけの良い土壌で栽培されるため、美しい色とジューシーな甘さが際立っています。ビタミンCとビタミンEが豊富なことで知られ、美肌や老化防止の効果が望めそうです。

石垣いちご

静岡市駿河区の久能海岸沿い、国道150号線は通称「いちご海岸通り」。斜面に積み上げられた石垣を利用したいちごの栽培スタートは、なんと明治時代。ビニールハウスもなかった頃から、静岡の温暖な気候と、日中の熱を蓄える石垣の効果で、冬場でも甘いいちごが収穫可能になりました。直接に、また海からの反射で、たっぷりと日の光を浴びたいちご。石垣栽培は全国的に見ても珍しく、静岡ならではの気候と石垣を積み上げる技術の掛け合いで誕生したものです。気になる栄養価も、ビタミンC、食物繊維、葉酸が豊富です。低カロリーなのも嬉しいポイント。

【西部】
クラウンメロン

クラウンメロンは静岡で生まれた最高品質のマスクメロン。静岡県温室農業組合が管理する地域ブランドで、主に袋井市で栽培されており、厳しい品質基準が設けられています。通常は一つの木から複数玉を収穫するメロンの栽培方法の中で、「一木一果」という、一つの木に一玉だけを育て、収穫する贅沢な栽培方法を徹底。そのため糖度は14度以上あり、網目も均一で美しい形状をしています。基準をクリアしたマスクメロンだけが「クラウン」のシールを貼ることができますが、このシールには生産者番号も記載されており、トレーサビリティも確立されています。メロンはむくみを解消するカリウム、免疫力向上のためのビタミンC、妊娠中に多く摂取したい葉酸などが多く含まれています。生産者や関係者の努力がまさに結実した、静岡の誇りとも言える果物ではないでしょうか。

静岡県のフルーツのおいしい食べ方、旬の時期

これまで、「静岡県といえば」の代名詞になるようなフルーツを挙げてきましたが、その他にも、たくさんの果物が静岡県で作られています。その理由は温暖な気候と、日照時間の長さ。いくつかご紹介しましょう。

いちじく

県内全域で栽培されており、収穫時期は5月〜11月で、フレッシュな味を長らく楽しむことができます。一番の旬は8〜9月。静岡県のファーマーズマーケットや道の駅、スーパーでは比較的手頃な価格で並びます。食物繊維やポリフェノールを豊富に含み、昔から「不老長寿の果物」と言われてきました。体調を整える効果もあるといわれています。凍らせてシャーベットのように食べたり、砂糖煮にしたり、ドライフルーツにしたり、加工してもおいしくいただくことができます。

キウイ

浜松市や袋井市、磐田市など、主に県西部で栽培されています。10月から12月が旬で、緑色のヘイワード、果実の真ん中が赤いレインボーレッド、黄色みを帯びたゴールドなどの品種があります。中でもレインボーレッドは静岡県生まれの品種。小ぶりですが糖度が高く、酸味が少ないという特徴があります。スライスすると赤みが際立ち、宝石のように美しいと言われています。ビタミンCをはじめ栄養価が高いので、疲労回復や美肌作りにおすすめです。

静岡で収穫できる柿は甘い「次郎柿」と渋柿の「四つ溝柿」。「次郎柿」は森町に原木があり、静岡県の天然記念物に指定されています。森町の柿は、皇室に献上されるほどの高品質で知られています。「四つ溝柿」の産地は県東部地域で、渋抜きをすると糖度が高く、食べ応えのある肉質で、甘さが際立ちます。1個で1日のビタミンCを摂取できるほど栄養価が高い柿。冬の免疫力アップや風邪予防、美肌効果に役立ちます。

ざっと数例を上げましたが、いかがでしたか? 栄養価の高い地場産のフルーツを食べて、今日も元気に過ごしましょう。